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  • 執筆者の写真みずき書林

「奇跡的」に


前にも書いた通り、ここのところ体調がよい。

ずっと36度台の平熱が続き、痛みも吐き気もなく、気になるような体調の異変もありません。


ひと頃(ちょうど余命が1~2か月と言われた頃です)は明らかに具合が悪く、検査の数値的にもよくなかったのですが、そこから奇跡的に復活を遂げた感じです。

どうやらこの復活は、お医者さんや看護師さんにとっても意外だったようです。


そう。今日は訪問してくださる看護師さんからと、主治医の先生からと、ふたりから異口同音に「奇跡的に回復」ということばを聞きました。

どうやらいまの僕の体調の良さは「奇跡的」な幸運によるものらしいのです。


奇跡的ということは、いま僕は、とても薄くて細い崖っぷちを歩いているのも確かなようです。

いつその恩寵が外れても文句は言えませんし、(果たして僕がそんな奇跡に値する人間なのか、まったくわかりません)文句を言うつもりもありません。


今日のお昼は、年明け初めての散歩に出かけました。

妻に点滴グッズを持ってもらい、家の近所を30分ほど。

歩くのもわりと普通に歩けるようです。

生垣のサザンカが綺麗でした。

風がほとんどなくて、日差しが温かく感じられます。

周辺部が発光している雲が、真っ青な空を背景に流れていきます。

奇跡、と思うとあらゆる景色が目に沁みるようでした。



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