8月22日。
明治学院大の田中祐介さんのご紹介で、「女性の日記から学ぶ会」での大川史織さんの講演に参加してきました。
高校時代にはじめてマーシャル諸島共和国を知ってから、映画と本を作り、つい先日までマーシャルに行っていたときのお話まで、興味深い活動をされているなとあらためて感じました。
参加者はみな過去の日記を読んで研究している方たちで、戦時中の体験のあるご高齢の方もいらっしゃり、なんだか孫娘の活躍を応援しているような雰囲気です(笑)。
今回は14時頃から、質疑応答も含めて16時30分まで。
比較的時間があったので、書籍冒頭でも紹介している「原田豊秋さんからの手紙」を全文朗読する場面もありました。
この朗読が、なかなかよかった。
冨五郎さんの最期を描いたこの手紙は、今に至る日記のつながりを生んだ、すべてのはじまりともいえる文章です。
『タリナイ』でのナレーションを彷彿させ、声のもつ力を感じさせてくれました。
質疑応答では、冨五郎さんの日記を「幸せな日記」と評してくださった方がいらっしゃいました。日記をたくさん読んで研究している方の声だからこそ、嬉しいですね。
その他、
「冨五郎さんがマーシャルの人たちをどういうふうに記述していたのか」
「ビキニでの核実験など、戦後の住民の被害について訊きたい」
「旅を経ての、勉さんのマーシャル観や戦争観の変化は?」
「現地の人たちへの取材を中心に、映画には入れられなかった印象的なシーンは?」
「日記の魅力とは?」
といった質問が上がりました。
終了後は、代表の島利栄子さんをはじめ、会の皆様と懇親会。
とても暖かく親密な雰囲気です。
持ち込んだ書籍も完売してよかったです。
島さんはじめみなさま、田中さん、ありがとうございました!
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