岡本広毅先生と小宮真樹子先生の共編、
装丁デザインが完成しました。
イラストは言わずと知れた山田南平先生。
装丁は小社書籍のほとんどを手掛けてくださっている宗利淳一さん。
ただでさえ神々しかった山田南平先生の画が、さらに1冊ずつ異なった個性の輝きを放つことになりました。
宗利さんは、打ち合わせでこの画を見たときから、このイラストをどう活かすかを考えてくださいました。
そのうえで、1冊ごとのキャラクターをどう立てていくか。
書店店頭の現場では、いつでもどこでも3冊並べられるほどスペースに余裕があるわけではありません。
1冊だけでも、あるいは棚差しでも、強く主張しながら戦えること。
騎士たちがひとりずつでも十分な活躍ができるように、ブックデザインをしてくださいました。
SNS上でも、「この画にタイトル文字が載るのはもったいない……」という意見が寄せられていました。
とはいえ、本の装丁ですから、タイトルや社名を表記しないわけにはいきません。
そこで、太い帯にしてそこに文字情報を集め、カバーには極力文字を載せないようにしました。
カバーはあくまでイラストの良さをそのまま表現する。
そのうえで、帯や裏面や表紙まで含めたパッケージとして、どこまで個性を出せるか。
かなり縛りのキビしい装丁制作だったと思いますが、さすが、帯を巻くことで強い個性が打ち出されています。
今回、本の帯は〈鞘〉のようなものかもしれません。
そこにおさまることで、美しく研ぎ澄まされた刀身としての画は、デザインという〈不壊の鞘〉(©金色のマビノギオン)とニコイチになります。
華麗な装飾を施された鞘(帯)を払って抜き放てば、美しく強靭な剣(イラスト)が輝く、という趣向です。
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