本文のレイアウトが完成しました。
デザインは宗利淳一さん。
大きく分けて、論考編とインタビュー編とコラム編にわかれます。
今回は、本文の大半を占める論考編と、各部をつなぐブリッジでもあるコラム編のレイアウトをご紹介します。
(テキストは目下校正中ですので変更になる場合があります)
論考は、中世写本をイメージして、見出し冒頭に飾り文字を入れます。
飾り文字は先にご紹介したカリグラファー・河南さんの制作。
そしてこのゲラでは未処理ですが、最終的には主要人物や主要ワードは赤字で印刷します。これは索引として視認性を高める機能ももちますし、なによりキャクストン写本へのオマージュでもあります。
コラムはタイトル周りはシャープにしつつ、注は写本のマージナリア(欄外注)を意識しています。
あえて上下の段で行をずらすという荒業も使いつつ。
コラムの執筆は椿侘助さん。
通しタイトルはその名も「沈め! アーサー王物語の沼」!!
コラム1は「円卓の騎士萌え」。
そのあとに続くタイトルのみご紹介すると……。
「2 一途なところが可愛いランスロット」
「3 円卓一のプレイボーイ・ガウェイン」
「4 その他魅力的な騎士たちの一部」
「5 えっ、BL……? 騎士たちの濃すぎる友情」
椿さんのコラムの特長は、徹頭徹尾原典萌えというところです。
ゲームやアニメではなく、あくまで原典を読みこんで萌え、そこから妄想を逞しゅうするという、実はかなり資料性のレイヤーが深く、想像力の解像度が高い内容となっています。
残るインタビュー編も近日ご紹介できるかと思います。
本文レイアウトについては、ほかにも各章タイトルや巻末の執筆者一覧などでもちょっとしたアイデアがあり、細かいところで遊びたいなと思っています。
ご期待ください!
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