誰が作者なのかわかりません。
上の句も思い出せません。
検索しても出てこないのです。
ただ下の句が、
おまえ自身の驚きとなれ
もしくは「自分自身の驚きとなれ」みたいなことばでした。
選び抜いたことばを連ねて、それによって自分自身を驚かせよ、という作歌についての歌だったと思います。
ここでの「驚き」とは、救いであり励ましであり喜びであり、つまりは感動ということでしょう。
僕は出版社なので本の話にしますが、書いたものが誰かに読まれるのは嬉しいことですし、それは出版の本質というか前提でもあるわけですが、そのようにして書いたものが、いつの日か自分自身をも驚かせることがあるかもしれません。
それは、苦しいときやしんどいときに、自分にはそれを乗り越えられることを知る、という驚きかもしれません。
でもそれ以上に。自分の成長の軌跡として、自分の人生の輝かしい時間が続いている証として、あなたの荷物の底に自分が作った本があるとすれば。
それはけっこう幸福なことではないかと思うのです。
もしその本の奥付に「発行 みずき書林」と印刷されているなら、それは僕にとっても実に幸福なことなのです。
それにしても、この短歌の上の句、何だったかな……。
どうして思い出せないんだろう。
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