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執筆者の写真みずき書林

この世の髄みたいなもの

目下、溜まりに溜まった読み仕事に集中しています。

この1週間は通院以外の用事を入れずに、ひたすら原稿のチェックや通読に専念。

それでもきっと大量に翌週にこぼれるな……。


それぞれの企画の情報解禁はおいおいにしていくとして、この間に見ている原稿の中には、

・次号の『戦争社会学研究』

・井上祐子先生ご執筆、広島と長崎を撮った写真家・林重男の伝記的作品

が含まれています。


また、いま趣味の読書として読んでいるのは、

・清水亮『「予科練」戦友会の社会学――戦争と記憶のかたち』(新曜社)

・ジョン・W・ダワー『戦争の文化』(岩波書店)

です。


あるいはまた、今日、ある人からいただいたメールにはこんな一節がありました。

「私は辛いことでも、本当のことやこの世の髄みたいなものを避けたくないなと思います」


以上のパーツを組み合わせて長いテキストを書こうとしていたのですが、それは以前に書いたテキストとほぼ同じことを言おうとしていることに気づきました。

1年ほど前に、『なぜ戦争体験を継承するのか』という本を刊行した際に、そのウェブ注文用のおまけとして付けていた「みずき書林通信」というペーパーです。



「たとえどんなに深刻で悲惨な歴史であったとしても、それを学び知ろうと実践し、それによって誰かとつながろうとすること自体のなかには、怒りや悲しみから喜びまで、強い感情の振幅があります。その感情を十全に感じることを、「生を充実させる楽しみ」と呼んでもよいのかもしれません」


自分で書いたことだから共感するのは当たり前といえば当たり前なのですが、深刻で悲惨であっても、「この世の髄みたいなもの」を感じたいと思います。


そしてやはり、歴史は――あるいは人の一生は――楽しくなくちゃ、と思うのです。




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