最近、クリームの話や病気のことばかり書いてきました。
でもそういえばうち、出版社だった。
というわけで、次の新刊は松本智秋さんの
『旅をひとさじ てくてくラーハ日記』
を刊行します。
バックパックを背負って、フィルムカメラをポケットに入れて、ひとり旅を続けてきた智秋さんの写真エッセイ。
すでに『散歩とごはんのくり返し』(自由国民社、2015年)の著書がある彼女ですが、本書はその2015年以降、主にイスラムに関わる国をめぐった記録をまとめています。
西安の回民街(イスラム街)にはじまり、ジョージアで終わる、全14の国と地域。
なぜイスラムなのかは、またあらためてしっかり書きます。
智秋さんは小柄な人です。
だからというわけではないでしょうが、彼女の目線は低く、常にそこで暮らす人びとに注がれています。
そして智秋さんは食べるのが好きな人です。打ち合わせもいつもおやつを囲んで行われます。
だから彼女の目線は遠い国で食べられているごはんに熱く注がれています。
最初のエントリーなので、彼女の許可を得て、ひとまず1枚だけ写真をアップします。
ウズベキスタンのバザール。
いかにも品定めをしているふたりの女性の後ろ姿。
あまり接客に積極的ではなさそうな仁王立ちの女性。
品定めもセールストークも必要なさそうな、似たり寄ったりのパン。
窓からの白い光。
なんだか好きな写真です。
A5判・フルカラー・144頁。
今回は開きのいいコデックス装にします。
11月末刊行予定。近日中にウェブにも情報が出回る予定。
目下、デザイナーの見元さんと3人で、お菓子を食べ、泣いたり笑ったりしながら鋭意制作中です。
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