いま、みずき書林の通常の編集業務と同時進行で、自分の本の執筆をしています。
たったいま、その執筆がひととおり終わりました。
もちろんひとまず最後まで書き切っただけで、これから二巡目の推敲に入っていくことになります。大幅な書き換えが必要な部分も出てくるかもしれません。
「あとがき」などもこれから書かないといけません。
ゲラ校正などまで考えると、やっと素材の原形質が揃ったという段階に過ぎません。
とはいえ、ひとまず最後まで書かないことには次のステップに進めないので、まずはここまでたどり着いたことを喜んでおこうと思います。
早速いま、原稿を編集者の後藤さんに送信したところです。
また明日には、この本にとって重要な参考文献になる予感がしている本が手元に着く予定です(大川さん、ありがとうございます!)。
後藤さんの意見をうかがいつつ、新たな本の内容にも触発されつつ、少しでもよい本になるように推敲を続けていきたいと思います。
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それにしても、もし病気になっていなければ、このような本を書く機会は巡ってこなかったと思います。
病気になったことは不運なことでした。
でも必ずしも悪いことばかりをもたらしたわけではありませんでした。病気になったことでこうして本を書く機会にも恵まれました。そして自分がどれだけ大切な人に囲まれて、大切にされながら生きているかを実感することもできました。
いま同じような病気で苦しんでいる他の人たちにも妥当する考え方かはわかりません。実際、亡くなった智秋さんは「病気になってよかったなんてことは何ひとつなかった」と言っていました。
それでもなお、僕としてはこう言ってしまいたい気持ちがあります。
病気になったからこそ感じることのできた良き感情もたくさんあった、と。
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