3月24日(木)
西荻窪の旅の本屋のまどにて、智秋さんのトークイベント。
諏訪敦さんの隣に、大学時代からの友人が座っていて、その隣には妻が座っています。
その前には前職の同僚がいて、さらにその前には荻田泰永さんがいます。
見元さんと僕は最後尾で見守ります。
そしてみんなで智秋さんの旅の話を聞いています。
僕にとっては実に不思議な光景です。
もしも智秋さんと出会って本を作ったこの9か月ほどを映画にするなら、この日はラストシーンに相応しかったかもしれません。
この間に出会った人たちばかりでなく、ずっと前からの友人たちも駆けつけてくれて、こういうことでもなければ出会わなかった人同士が、智秋さんをきっかけにして和気あいあいと話をしています。みんないい人たちなのです。
智秋さんは最後に、旅先のトンネルのなかでアコーディオンを弾くストリートミュージシャンの画像を流しました。
薄暗いトンネルの先は光が溢れていて、やってくる人たちはアコーディオンの音色をバックに、光の中にぼやけて消えていきます。
エンドロールが流れるのに相応しいシーンだったかもしれません。
この架空の映画は、ハッピーエンドで終わります。
でも。現実はそういうわけにはいきません。
スタッフロールが流れ終わった後も、生活は続きます。
嬉しくてありがたくて、でも少し、いやかなり切ないエンディングに向かって。
来て下った皆さま、ほんとうにありがとうございました。
ほんとにいい人ばかりだね、と智秋さんと話をしました。
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