昨日2日(火)は、アップリンク渋谷で公開中の映画『タリナイ』のトークゲストとして登壇しました。
上映は20:20から。登壇は22時からというやや遅めの時間でしたが、ほぼ満席でたくさんの方がお越しくださいました。
上映が始まってから、大川監督・司会のアーヤ藍さんと打ち合わせをしたのですが……。
僕は正直、人前で喋るのが苦手です。
もともとがひどい人見知りなうえに、シャイで緊張しやすく、しかも緊張すると早口になるという困った人間です。
かつてある先生から「請われれば一指し舞える人になれ」と言われて、それ以来、何であれスピーチなど頼まれたら断らないようにはしていますが、とはいえ苦手なものは苦手。
打ち合わせ中も脱兎のごとく逃げ出そうとして、ふたりに止められるということを繰り返していました。
苦手なんだよな~こういうの。
そうこうしているうちに時間になり、僕は呼び込まれるままに、よちよちと劇場内に入ったのでした……。
客席がけっこう埋まっているのを見た瞬間に、ホッとしました。やはりお客様が入っているかどうかが一番気がかりでしたから。
席はけっこう埋まっています。
しかし、観客が多ければ多いで、緊張感はいや増すのでした。
見渡すと、知り合いの顔がそこここに見えます。
皆がにこにこと、あるいはニヤニヤとこっちを見ています。
アーヤさんがなにやら口上を述べています。
監督がなにか喋っています。
ふたりとも、実に流暢になごやかに話をしています。
僕はぼんやりしています。
目が泳いでいます。
気づけば、僕はマイクをテーブルに置いて、腕を組んで、ふたりの話にふんふんと頷いているばかりなのでした。
聞き役に徹しようとするトークゲスト。
それはそれで斬新かもしれん。後期の水曜どうでしょうにおけるミスターみたいに。
しかしそんなことをしていては、あとでふたりに怒られる。わざわざ来てくれた知り合いの嘲弄を受ける。
それは嫌なので、進退窮まった僕はしかたなくマイクを握ったのでした……。
……それから何を喋ったのかはよく覚えていません。
いつのまにか、トークの時間は終わっていました。
30分程度と聞いていましたが、そんなに時間が経ったとは信じられません。
お客様はお帰りになりました。
気づけば僕は、日記の翻刻に参加したメンバーが作ってくれた、本の巨大なオブジェ(どうしてそんなものを作ったのかはわかりません。それは僕に訊かれても困る)を手に記念撮影をしていました。
そのようにして、そう滅多にあることではないであろう、映画上映の後のトークゲストというイベントは終わりました。
やれやれやれ。
でも、楽しかった。
アーヤさんと大川さんのおかげで、なんとか格好がつきました。
そして、昔の友達、前職の同僚、いまお付き合いしている仕事仲間など、多くの人が来てくださり、ほんとうにありがたかったです。
皆様、御礼申し上げます!
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