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  • 執筆者の写真みずき書林

『タリナイ』各地で公開決定!


たびたび書いていますが、『タリナイ』アップリンク渋谷で今月いっぱいまで公開中です!

その後、年末から来年にかけて、各地での公開も決まっていますので、解禁情報をまとめておきます。


・12月1日12:10~(12/2休映)12月8日~14日まで10:00~/神奈川/横浜シネマリン


・2019年1~2月/大阪/シアターセブン


・2019年2~3月/長崎/長崎市、佐世保市、諫早市


・2019年夏/名古屋/シネマスコーレ


というわけで、横浜、大阪、長崎、名古屋と公開されることになっています。

お近くの方はこの機会にぜひご覧ください。

長崎は場所未定ですが、9月に先行上映会を行いましたので、いってみれば凱旋公演のようなかんじでしょうか。


インディペンデントで制作したドキュメンタリー映画がこんなふうに順調に公開地が決まっていくことが、珍しいことなのかよくあることなのか、僕にはわかりません。

しかし、思うにけっこう稀有なことなのではないでしょうか。

関係者各位の努力が報われつつあることに、おめでとうと言いたいと思います。


そして関係者といっても、出演者や協力者を除いた、ブレーンである制作・編集スタッフは実はたったふたりだったりします。

もちろん、大きな会社や資本がバックについているわけでは全くありません。

そういった体制で作られた映画が、こうやってこつこつと人の目に触れるチャンスを生みつつあるとは、何か心躍ることです。


そして僕はどういう立場でこんなことを書いているのかあらためて言っておくと、『タリナイ』の監督が編集した本が小社から刊行されているのです。

いわば、姉妹編の発行元というわけです。

映画が先に出来ていて、それから本の編集がはじまりました。そして本が刊行されて2カ月後に、映画の公開が決まりました。

映画と本は姉妹であり、不即不離の関係にあります。

映画と本は同じ場所・同じ時代に目を向けていますが、そのまなざしの角度や射程は異なります。どちらかを見ていないともう片方が理解できない、というタイプのつながり方ではありません。

「映画の答え合わせのような本にはしたくなかった」とは監督がしばしば言っていることですが、その言葉どおり、両作品には共通する「解答」のようなものはなく、ただ互いに深めあう関係にあります。


上記の劇場でも販売する予定ですので、映画とともにお楽しみいただければ。


映画を観て気にいった人は、本も読んで損はありませんありません。

また本を読んで気になった人は、かならず映画も楽しめると断言できます。



そしていま、この映画と書籍にたずさわった人びとの抱いている夢は、

「マーシャル諸島で上映会」

です。

果たして実現するのか。

このノリだと、なんとなく、しそうな気がします(笑)。


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