• みずき書林

リゾートホテルにて


連休中は旅行していて、書き溜めたテキストを順次アップしていくことでブログをまかなっていました。

そんなことをしていたら、すっかりリズムが狂って、ここのところ毎日アップという目標がグズグズ気味です。

(なお、僕のように自宅を事務所にして公開している会社は、「旅行中です~」などとリアルタイムでアップしてリア充のふりをするのは、防犯上の理由からはばかられます。

初期のTwitterでは「○○なう」という表現が流行りましたが、いまは廃れましたね)



今回の旅では、いろいろ大人の事情があって、某高級リゾートホテルクラブの会員に勧誘される場面がありました。

営業スタッフと面談して、世界中で展開しているリゾートクラブの会員にならないかとオススメされるわけです。

担当になった営業の男性は、デスクに「2018年度営業成績ナンバーワン」みたいなトロフィーがたくさん飾られていて、自信と精力に満ち溢れた、いかにもやり手っぽい方です。

しかしこちらは会社を立ち上げたばかりのぺーぺーで、高額のリゾートクラブ会員権など買える分際ではありません。



営「この先、どこか行ってみたい場所はありますか?(そこで泊まれる高級ホテルはこんなにありますよ!と営業する気満々)」

僕「ええと……(「マーシャル諸島共和国」と言いそうになるが、さすがにそこに高級リゾートチェーンがないことくらいはわかる。入会する気はないが、相手をいたずらに困らせるのは本意ではない)」

営「どこでもおっしゃってくださいね~(自信に満ちた満面の笑顔。脇に据えられたパソコンの検索窓に地域名を打ち込み次第、ホテル一覧が出てくるようになっている)」

僕「ああ。と。アウシュビッツですね」

営「は?」

僕「えと。アウシュビッツ。一度行ってみたいですね、やはり」

営「……わかりました。岡田さまはご入会されるお気持ちはない。と(無理笑)」



たしかに入会するつもりはなかったけれど、別にムリなことを言って困らせるつもりはなかったんです。

そりゃ確かに、さんさんと輝く太陽のもとでビーチに寝転がってまったりする、という場所ではないかもしれないけれど、とはいえ世界的に名の知れた観光地です。楽しいばかりが観光ではありませんよ。

釈迦に説法ですが、ツーリズムは多様化しています。ダークツーリズムって知ってます? 平和博物館は?

そういう旅にも、けっこう需要はあると思いますよ。そりゃまあ、高級リゾートホテルっていうよりは、どっちかというと貧乏旅行みたいな雰囲気がぬぐえないのは認めますが。

ああ。輝く太陽と海があればいいんなら、たとえばアグメジ島とかどうですか。ありますか? 御社のホテルは? いいところらしいですよ。


と言おうかと思いましたが、話が長くなりそうなのでやめました。


はたして、しがない出版社の僕が、高級リゾートクラブの会員になる日は来るのか?

(つづく。嘘。つづかない)


とはいえ今回は高級だった。高級すぎて呆然とする。

最新記事

すべて表示

具合悪い。

といっても、流行り病などではない。 朝から飲まず食わずなところへ、発泡剤とバリウムを飲まされて、台の上でぐるんぐるんにされて。 ほんとに嫌いなんだよな。 そのあと、下剤まで飲まされてさ。 これをやるたびに、その日ずっと体調が悪い。 食欲がなく、お腹がどんよりして、10歳くらい歳をとったような気がする。 な~にが健康診断だよ。 この薄甘い水溶きセメントを飲まされるたびに、僕は心身ともに弱っていく。

ゆるゆる決算ふわふわ経理

決算。 税理士さんとの打ち合わせ。 決算・経理系の話し合いだけは、いつになく真面目な顔でやるのですが…… 税「今年はけっこうたくさん本を出しましたね」 僕「はい。それなりに」 税「今年刊行した本を確認していきたいんですが、(書類をめくりながら)まずこのどんどんと……ええと……」 僕「ああ、はい。むきむきですかね」 税「そうですね、どんどんとむきむき。それとこのうとうと……」 僕「うとうと? うとう

「なぜ歴史に関心があるんですか?」

この1週間で、2回同じ質問をされました。 「どうして戦争や近現代史の本を出すようになったんですか?」 2回とも、うまく答えられませんでした。 というか、ひとに言うほどのカッコいいストーリーがあるわけではないんです。 無理に説明しようとすれば、いくつかの要因はあるかもしれません。 たとえば、 『火垂るの墓』を観に行ったとき、隣で号泣していた祖母のこと。 高校時代の担任で、かわいがってくれた歴史の先生