この状況を受けて、備忘録も兼ねて、出版業界の取り組みの一部を紹介しておきます。
●各版元の稼働状況
版元ドットコム加盟の出版社について、以下のページに各社の状況がまとまっています。
→オンラインストアの有無など、一般読者向け情報
→営業状況など、書店さん向け情報
●書店さんの通販サイト
いまは書店さんに直接いけない状況です。
休業中のところもとても増えています。
以下は、ライツ社さんの記事、書店の通販サイトのまとめです。
ここで買えば、応援したい本屋さんを支援したことになるシステムもあります。
→街の書店がやってる通販サイトまとめ
なお、独自のネットショップを展開しているインディペンデントの書店さんもたくさんあります。
一例ですが、ポルベニールブックストアさんは、通販サイトで買ってくれた人に、しおりや
猫専門書店キャッツミャウブックスさんは、オンラインの常道であるカタログをポチっとする形式ではなく、ほんとのバーチャル書店です。
実際に店内を眺めて本を選べる、とても面白い見せ方。
●丸善雄松堂の機関向け電子書籍のとりくみ
大学や研究機関限定ですが、丸善雄松堂が、電子書籍を販売しています。
電子的な学校図書館だと思ってください。
従来は同時アクセス(その本を同時に閲覧できる人の数)が1~3なのですが、大学や教育機関のオンライン授業の増加に伴い、7月末までの限定で、同時アクセス数を50まで増やしています。
小社も協力を表明しましたので、近日中に実装されると思います。
→Maruzen eBook Libraryのサイトはこちら。
各社実感していると思いますが、書店さんの休業や時間短縮にともない、受注が目に見えて減っています。
とくに経営体力のない小さな書店や出版社(小社もまさにそうです)の経営は、かなり困難なものになるでしょう。
自社のオンラインショップも含めて、できることはやっていかないと。
ちなみに、オンラインショップの送料の問題、あるいは上記の電子書籍のアクセス数の増設(直接的ではないにせよ、無償提供になる)問題などは、賛否があります。
たんに自社のことだけ、あるいは読者のことだけを考えればいいわけではなく、各社、さまざまな取引先があり、考え方があります。
そういった点については、いずれあらためて考えを整理しておきたいと思います。
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