昨日は根本雅也さん、後輩の堀くんがうちまで来てくださいました。
根本さんは将来、戦争社会学研究会を担って行くであろう人材ですし、着実にお仕事を積み重ねてきている中堅(むしろまだ若手と呼ぶべき?)の研究者です。
昨日も、いま行っている教育や研究について、本の構想について、いろいろお話くださいました。とくに本の構想については予想外の驚くアイデアも多くて、面白く拝聴しました。
こうして同世代の研究者、編集者と話をしていると、大きな刺激を受けます。
話していると少しずつ自分が元気になっていく感覚があります。
自分ももうひとがんばり、もっとこの世界を面白がっていかないとなと思わせてくれるのです。
そしてその一方でどうしても、自分だけがこの同世代グループから抜け落ちていくのだという未来に、一抹の寂しさも覚えることになります。
順当にいけば、この先3年、5年、10年と、僕たちは研究者・編集者というそれぞれの立場から交流を深め、研究会に参加したり酒を飲んだり本を作ったりしながら、一緒に成長していく間柄になるはずでした。そしてそんな研究者たちとの交流のなかで、みずき書林という出版社は、小さいながらも確かな存在意義をもつことになるはずでした。
いま病を得て、そんな可能性がしぼんでいきます。
それはとても残念で寂しいことです。
何度も言いますが、堀くんが羨ましくなります。彼と図書出版みぎわの前には、たっぷりとした時間と可能性が広がっています。それは何物にも代えがたい、多少のお金なんかよりはるかに有益で貴重な、大きな財産です。
ほんと、羨ましいよ。
でも、そんなことばかり言っていてもしかたがありません。
最後まで、多少なりとも前向きに生きていきたいと思っています。
敬愛する早坂暁先生の好んだことばを借りるなら、「なおかつ平気で生きる」というふうにやっていきたいと思っています。
ここまでやってこられただけでも十分に幸せなことだったのだから。
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