国立国会図書館法というものがあって、出版社には刊行物を国会図書館に納品することが義務付けられています。
納本制度というやつですね。
納本したら半永久的に(おそらく、この国が存続する限り。まあ、この国が存続していても、勝手にNDLさえ知らんうちに焚書されている可能性もゼロではありませんが)保存され、NDLのオンライン検索などで利活用することができるようになります。
というわけで、本ができたら国会図書館に各1部を納品です。
取次を使っていると、一括で自動で納品されるシステムがありますが、トランスビュー利用社などの場合は、各自で手続きしないといけません(たぶん)。
郵便で送付すると受け付けてくれます。
また、定価の5掛で買い上げてもらえる「納入出版物代償金」もありますので、利用される方は(ほとんどの出版社が利用していると思う)、必要な書類を手元に置いておき、納本時に記入して同封すること。
(書類はNDLの収集書誌部 国内資料課 収集第三係に電話で問い合わせると送ってもらえます)
以上、備忘録として。あるいはこれから取次レスの出版社を作る人のために。
なお、すごく昔にNDLの中の人と個人的に話をする機会があって、そのときに、
「絶対に納本する義務があるということは、たとえば定価1000万円みたいな本を作って納入出版物代償金で500万円で買ってもらって丸儲け、みたいな企画はアリですか?」
と訊いてみたところ(もちろん冗談ですよ)、
「そういう場合は個別にご相談させていただきます」
とクールに返されました。
そりゃそうだよな。
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