『のんびる』(pal systemセカンドリーグ、9月号、N0.155)に大川史織さんのインタビューが掲載されています。
「時代をつなぐ旅に出た――日本語の歌が残るマーシャル諸島 飢えで亡くなった日本兵」
映画『タリナイ』の制作の経緯がしっかり書かれています。
後半には、姉妹本『マーシャル、父の戦場』のことも。
「マーシャルのことを日本で当たり前のように話したいというのが映画を撮った動機です」
「私は、マーシャルの人が勉さんや私たち同行者をどう見たり、どう考えているかが気になりました。マーシャル人の複雑な心境や声にならない声も感じられるものにしたい」
「「若い人にはわからないよね」と戦争を体験した方がおっしゃるときがありますが、当事者でなくても自分にひき寄せて考えることが、人間ってできるはずだと思っています」
「映画を説明的なものにしたくないと思った分、本のほうはめちゃめちゃ詳しく語ると(笑)」
映画と本に込めた想いについて、とてもバランスよく的確にまとめられています。
これまでの記事のなかでも、思いや人柄がもっともうまく描かれているもののひとつだと思います。
残された課題は、ひきつづき原田豊秋さんの消息です。
「日記を持ち帰った原田豊秋さんのご遺族がまだ見つからなくて。ずっと原田さん探しをしています」
冨五郎日記の最初のバトンを日本につないだ冨五郎さんの戦友・原田豊秋さん。
いまわかっていることをまとめていますので、ご覧いただければ幸いです。
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