来年刊行する本の準備中。
昨日は喜八監督の娘さんにご案内いただいて、執筆の先生方と、喜八監督の墓参に行ってきました。
真っ黒い墓石がいかにも岡本喜八らしい。
彫られた特徴的な自筆文字は、娘さんに宛てて書かれた文章からとったものだそう。
その後、岡本喜八事務所にいって、写真を選定。
『日本のいちばん長い日』『座頭市と用心棒』とか、作品ごとにファイルされている写真の束を見ながら、書籍に掲載する候補をピックアップしていきます。
撮影現場の写真をみながらつくづくと思うが、岡本喜八という人は、ほんとうに格好いい。
立ち姿がすらっとしていて画になって、頑固そうな、それでいてシャイそうな独特の存在感がある。
一徹で含羞があってスマートという個性は、まさに職人的な監督らしい。
そのへんの役者よりはるかに存在感がある。
地面に寝転がって演技指導していたり、日本兵の格好をしてメガホンをとっていたり、現場の熱のようなものも伝わってくる写真でした。
そして、このころの勝新や三船敏郎のヤバさよ。
ほんとに圧の強い顔をしている。
勝新の眼力とか顔のインパクトとか。
年齢を調べたら、『座頭市と用心棒』(1970)のころ、三船50歳、岡本喜八46歳、勝新39歳。
勝新39!!! 2こ下!!!
いまの我々とあんまり変わらないとは思えませんね……とやや茫然としながら写真を選んだのでした。
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