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  • 執筆者の写真みずき書林

思い起こすのは食べもののことばかり

こうやって体調を崩してみると、思い起こすのは食べもののことばかり。

やっぱり食べるの好きだったな。飲むのもすきだったけど。

自炊も好きだったし、外にご飯を食べに行くのも大好きだった。


いまは、夕食時にほんの少しだけ口にするくらい。蕎麦でいえば普通のひとの一口分くらい。それを数回に分けて食べる。

あとは体調の良い日中におやつを少し。


先日のかどやの会でも、結局、妻の天丼からほんの一口ごはんを食べただけでした。

それでも少し気持ちが悪くなって、万一の時のビニール袋を片手に、しばらく外に出て外気にあたっていなくてはいけませんでした。

口に袋をあてがって涙目になって、ああもうこんなときに吐きそうになるなんてほんとに勘弁してくれよ……と思うのは、みじめで悲しいものです。


いま神様が目の前に現れて何でもひとつだけ願い事をかなえてくれると言われたら、いま本当の願い事をひとつ絵馬に書くとしたら、やっぱり「病気が治りますように」と書く。

この病気がさっぱりと治ったら、どんなに嬉しいだろう。

いま悩まされている諸症状がきれいに消えてなくなったら、どんなに楽しいだろう。


最近の入院の際に、僕はこんなことを書きました


「暖かい日の夕方に冷たいビールをぎゅっと飲んだり。

しっかり肉厚の鰻重に山椒をたっぷりかけてお腹いっぱいになるまで食べたり。

細麺の豚骨ラーメンを替え玉してみたり。

羽田の国際線ターミナルでみんなでちょっと興奮しながらパスポートを覗きあったり。

キロ5分半のペースで皇居の周りを走ったり。

抜けるような秋空の下でなんの憂いもなく気分爽快に目覚めたり。

きっと今生ではそういうことをするのはもう無理だろうと思います。」


もし治ったら、こういったことを全部やるんだ。

とくに思い出されるのは食べることばかり。

行きつけの蕎麦屋にいって日本酒と出汁巻き卵とせいろを頼もう。

簡単なイタリアンをたくさん作って、みんなを招いてワインを空けて食事をしよう。

寿司屋にも行きたい。高級じゃなくてもぜんぜんかまわない。

インドカレーなんてのもいいね。でかくて熱いナンを手でちぎってね。

ああもう、いいなぁ。泣けてくる。


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