本日の読売新聞朝刊に、
の紹介記事が掲載されました。
「記者が選ぶ」というコーナーで、新聞社の記者さんがチョイスしてくださっています。
今年最初の記事掲載。
出版社にとって、こういう掲載記事がどれくらいうれしいことか、どれだけ伝わるのだろう。
「記事が出た→本が動いた」と実感できるとか、直接売上につながれば嬉しいのは間違いないけれど、でももうね、そんなこと関係なくて、掲載されただけでうれしいのです。
素朴な言い方をすれば、自分がここにいて、この本を出したことが肯定されたような気になるものなのです。
出版社をやっていると、エンドユーザーと直接つながる機会って、思った以上に少ないものです。
売上とか販売部数といった数字で、本が出荷されていること(あるいは返品されていること)は感じられても、それが読者に届いたか、少なくともその本文が誰かの眼に触れたかどうかは、意外とわかりません。
だからそれがどのようなものであれ、内容に言及される新聞記事というのは、嬉しいのです。
相手も新聞社であり雑誌社であり、そういう意味ではプロなのですが、少なくとも彼らが、本を開き、目を通し、記事を書いて、掲載までの手間を惜しまなかった、ということがわれわれ出版社の心を温めます。
営利団体として(厳密には営利個人として)あまりにもナイーブなことを書いているような気がしますが(苦笑)。
でも、何冊出しても、いくつになっても、どんなに売れてても売れてなくても、自分たちが作った本がどこかで記事になると、その日一日、ふわふわとした気持ちになるものなのです。
こういう感覚に慣れることはないんだろうな。
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