ここのところ、時間を見つけてずっと次の企画の原稿を読んでいる。
題して、
『帝国のはざまを/に生きる』
この数日読んでいるのは、「移動の経験は世代や境界をいかに「越える」のか」とまとめられる、その第1部。
この本に登場するのは、
中国残留日本人。
在日コリアン二世三世と、南北で別れて生きるその親族たち。
日本育ちの台湾人。
などなど。
祖父が中国残留孤児で、中国籍であることを隠してずっと日本で生きてきた女の子が、高校の修学旅行で中国に行くことになり、ひとりだけ〈帰国者ゲート〉を通過しないといけなくなる、というエピソードに戦慄する。
日本国中華人民共和国中華民国大韓民国朝鮮民主主義人民共和国。
5つの国家(そのうちふたつはこの国と国交がない。あらためて考えてみるとちょっと茫然とする事実)のはざまで生きている人たちの本。
刊行はずっと先で、来年の2月予定。
また分厚くなりそうだぜ。
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