9月28日(土)29日(日)明治学院大学白金校舎にて、
学際シンポジウム 近代日本を生きた「人々」の日記に向き合い、未来へ継承する
が開催されます。
〈日記〉を中心にして人びとのさまざまな記録から、日本の近代以降を考えます。
研究会に何度か参加させてもらっていますが、
1.有名人や歴史的影響力の高かった人ではなく、庶民/市民の記録を中心とする
2.若手の研究者が中心となって組織・運営されている
という点が、このチームの特色であり魅力ではないかと思っています。
1について、〈日記〉といっても、様々な形がありえます。
今回のシンポから拾っただけでも、「夏休みの子ども日記」「家計簿」「サラリーマンの手帳」「兵士の日誌」「女学生の作文」「漆芸家の海外日記」「戦場の日記」「病床日誌」などなど、実に多彩です。
ふつうの人びとの日々の記録は豊かな鉱脈であると感じさせてくれます。
(たとえばこのブログだって100年くらい経ったら、「21世紀初頭における〈ひとり出版〉の喜びと悩み――ある出版社のブログをめぐる歴史実践」みたいな論文になるかもしれません(まあ、ならないか))
2については、実際に参加してみれば雰囲気がわかると思いますが、主宰者の田中祐介さん(aka酒飲みタナカさん)を中心に、母体となっている研究会の風通しのよさのようなものを感じます。
もちろん、研究ですから真剣そのものなのですが、研究会にありがちなクローズドな空気がなく、部外者や外からの参加者を歓迎する雰囲気があります。
難しいかも。と思わずに、関心がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳細情報は研究会のウェブサイトをどうぞ。
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