近代日本を生きた「人々」の日記に向き合い、未来へ継承する@明治学院大学
初日です。
登壇者一覧のペーパーが配布され、それがなかなか可笑しい。氏名や所属とともに、自身の日記を綴る習慣について書かれているのですが、ほとんどの人が日記を書く習慣を持ってない(笑)。
みんな日記や手帳の専門家でありながら自分では書いていないのは、批評家と実作者とは違う、ということなのでしょうか。
日記を書かないことに「えもいわれぬコンプレックスを抱くことがある」「後ろめたいような気がする時がある」「書くことの意思が弱いのか」などなど、彼らの分析対象である内向的な独白系日記のような記述(笑)も目立ちます。
吉見義明先生は自身が書かれた中学時代の日記を読み返して、記憶とぜんぜん違うことに愕然としておられます。
堤ひろゆきさんは振り返って「ふと一抹のむなしさを感じ」て日記をつけなくなっています。
徳山倫子さんに至っては「過去を葬り去りたくならないような人生を送ることの大切さを噛み締めて」います。
いっぽうで、中野綾子さんは「おそらく今後も書くことはないでしょう」とクールに流し、大川さんは貴ノ花ファンだったことをカミングアウトしてます(笑)。
膨大な配布資料のなかでは短いテキストですが、けっこうジワりました。
シンポは明日まで!
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