• みずき書林

武田一義さんの〈べき〉論


先日、『なぜ戦争をえがくのか』のトークイベントを行ったのですが、そこで武田一義さんがとても印象的なことを述べていたので、忘れないように書いておこう。


イベントの中で、フロアから、

「我々が戦争を語り、あるいは表現するときに、どうするべきだと思いますか?」

という趣旨の質問がありました。

上記はあくまで大意で、その後に、質問者の「私はこうしたいと思う」という決意表明のようなコメントも続いていました。


これを受けて武田さんが、

「〈~するべき〉というのは、自分に対してだけ使ったほうがいいと思います。他人に対して〈べき〉と言い始めたら、それは暴力になってしまうかもしれません」

ということをおっしゃってました。


続けて、質問者のコメント後半の決意表明を読んで、

「あなたがそのように思っているのなら、きっとそれでいいのだと思います。そう思っていることを、自分でしっかり実行していくのがいいのだと思います」

という趣旨のことを言われました。



これはとてもいいことばだったなあと思います。



以上、前回前々回書いたことにも関係があるような気もするので。


最新記事

すべて表示

具合悪い。

といっても、流行り病などではない。 朝から飲まず食わずなところへ、発泡剤とバリウムを飲まされて、台の上でぐるんぐるんにされて。 ほんとに嫌いなんだよな。 そのあと、下剤まで飲まされてさ。 これをやるたびに、その日ずっと体調が悪い。 食欲がなく、お腹がどんよりして、10歳くらい歳をとったような気がする。 な~にが健康診断だよ。 この薄甘い水溶きセメントを飲まされるたびに、僕は心身ともに弱っていく。

ゆるゆる決算ふわふわ経理

決算。 税理士さんとの打ち合わせ。 決算・経理系の話し合いだけは、いつになく真面目な顔でやるのですが…… 税「今年はけっこうたくさん本を出しましたね」 僕「はい。それなりに」 税「今年刊行した本を確認していきたいんですが、(書類をめくりながら)まずこのどんどんと……ええと……」 僕「ああ、はい。むきむきですかね」 税「そうですね、どんどんとむきむき。それとこのうとうと……」 僕「うとうと? うとう

「なぜ歴史に関心があるんですか?」

この1週間で、2回同じ質問をされました。 「どうして戦争や近現代史の本を出すようになったんですか?」 2回とも、うまく答えられませんでした。 というか、ひとに言うほどのカッコいいストーリーがあるわけではないんです。 無理に説明しようとすれば、いくつかの要因はあるかもしれません。 たとえば、 『火垂るの墓』を観に行ったとき、隣で号泣していた祖母のこと。 高校時代の担任で、かわいがってくれた歴史の先生