最晩年の保苅実は、覚醒している時間の多くを瞑想したり音楽を聴いたりすることに費やし、執筆活動は1日のうち2時間程度に過ぎなかったという。体調がそういう生活しか許さなかったのだ。
でも彼は常に前向きなメッセージを放ち続け、病床にあっても退屈することはなかったという。
それに比べると、いまの僕は起き上がれて歩き回れるし、薬のおかげで痛みも吐き気も高いレベルで維持・コントロールできている。
今日は午後から田中さんが少し会いに来てくれて、さらにそのあと、3時間のオンライン研究会にも出席できた。これから先の夜の時間は読書と音楽を聴くことに使うつもりだ(ここのところチャールズ・ミンガスにハマっている)。
体力は間違いなく減っているが、やれることはまだまだある。
そしてもしこの先、自由に動いたり仕事をしたるすることができなくなったときには、僕も瞑想したり音楽に身を浸したりすることで過ごそうと思う。そして短い記事でいいので、このブログを何とかして更新していきたい。
最近、再び保苅実からの影響を色濃く受けている。
オーストラリアの大地を活発に歩き回っている今までの印象と少し異なり、病人としての保苅実の生き方に憧れを抱いている。
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