昨日日曜は、日帰りで大阪へ。
新しい企画の打ち合わせ。
好きな人が見れば、一日。どころか一週間くらい閉じ込められても、満面の笑みで嬉々として過ごすであろう、宝物庫ともいうべき大量の関連資料が詰め込まれた研究室で。
そのようなアイテム群を眼前にして打ち合わせが順調にいかないはずなどあるわけもなく、4時間ほどのミーティングは、脱線、思い入れの吐露、資料を見ながら笑う時間を含め、ある種の懐かしいとすらいえるグルーヴとともに無事終了。
どんな企画なのかはまだ公開できませんが、とはいえ近日中には。
我々にはそれぞれの人生があり、人間関係があります。
研究者として、表現者として、インプットとアウトプットのタイミングがあり、もちろん物理的な時間の制約もあります。
絡みあう蔦のような各々の関係性のなかで、彼らは編者として表立ってくださり、僕は版元として名乗りをあげます。
多少ロマンチックな言い方をすれば、本を作るというのは、そういう慌ただしい生活のなかで束の間、短くて濃い時間をシェアするということかもしれません。
われわれは出会い、書き、笑い、話し、悩み、少なくともわれわれにとって納得がいくレベルのものを作ろうとします。
その時間は短くて濃いゆえに、必然的に予想外のトラブルや軋轢が生じることがあります。僕はそれを乗り越えるために、(性懲りもない反省とともに)多少なりとも頼れるカウンターパートでありたいと願います。
そして短くて濃いゆえに、それを一緒に乗り越えて仕事がうまくいったときには、もう一度それを体験したいと望んでしまうものなのです。
そういうグルーヴを、今回もまた一緒に感じることができればと願っています。
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