これまでの40年の生涯で、印象に残っている、繰り返し読んでいる、子どもの頃読んで覚えている、という100冊を選んでみました。
おおまかなルールは以下の通り。
・物心ついてからいままでで、何らかの意味で印象に残っている本をざっくりと選出(こうしてみると、中学生以前は物心がついていなかったことがわかる)。
・活字メインのものに限る(マンガや画集は入れない。まあレシピ集などは紛れこんでいますが、細かいことは気にしない)
・同一作家から複数冊選ぶのは可。ただしほどほどに(さもないと高校時代に乱読した筒井康隆で全部埋まったりする)。
・短編集は、作品集の名前を挙げた本もあれば、「〇〇の短編群」というかたちでズルしたものもあり。
・順番は適当。重要度を意味しない。
・自分が仕事として関わったものは入れない(そんなことしたらいろいろ角が立つ)。
・あくまで思いつきでリストアップしたものなので、ほんとうにこの100冊(だけ)で僕が形成されていると思って軽んじたり、無節操な人物だと批判したりしないでいただきたい(小説の趣味が懐古的だとか、女性作家が少ないのがけしからんとか、バルザックで『ラブイユーズ』選ぶのは趣味が悪いとか、そういうのは思っても言わないでください)。
では、前半50冊。
1 ホテル・ニューハンプシャー/アーヴィング
2 偸盗・地獄変など短編群/芥川龍之介
3 逃走論/浅田彰
4 青春デンデケデケデケ/芦原すなお
5 ハーメルンの笛吹き男/阿部謹也
6 日本の歴史をよみなおす/網野善彦
7 羽根むしられて/アレン
8 現代思想の教科書/石田英敬
9 魚介のイタリア料理/今井雅博・京大輔・小島正明
10 ガラパゴスの箱舟/ヴォネガット
11 時の矢/エイミス
12 グレープフルーツ/オノ・ヨーコ
13 本当の戦争の話をしよう/オブライエン
14 大聖堂/カーヴァー
15 日の名残り/カズオ・イシグロ
16 日本文学史序説/加藤周一
17 怪盗ジバコ/北杜夫
18 戦争における「人殺し」の心理学/グロスマン
19 若きウェルテルの悩み/ゲーテ
20 ジェノサイドの丘/ゴーレイヴィッチ
21 志ん朝全集/古今亭志ん朝
22 サキ短編/サキ
23 ワンダーボーイズ/シェイボン
24 フェルマーの最終定理/シン
25 ラストオーダー/スウィフト
26 ウォーターランド/スウィフト
27 女徳/瀬戸内寂聴
28 他者の苦痛へのまなざし/ソンタグ
29 さようなら、ギャングたち/高橋源一郎
30 料理人の休日/辻静雄
31 マイルス・デイビス自叙伝/デイビス
32 三銃士/デュマ
33 恋愛をめぐる24の省察/ド・ボトン
34 山月記・名人伝など短編群すべて/中島敦
35 風位/永田和宏
36 スペンサーシリーズどれでもいい/パーカー
37 101/2章で書かれた世界の歴史/バーンズ
38 フロベールの鸚鵡/バーンズ
39 表層批評宣言/蓮見重彦
40 ラブイユーズ/バルザック
41 マチネの終わりに/平野啓一郎
42 夜と霧/フランクル
43 卵をめぐる祖父の戦争/ベニオフ
44 Oヘンリー短編/ヘンリー
45 キッチン・コンフィデンシャル/ボーデイン
46 ハイ・フィデリティ/ホーンビィ
47 ラディカル・オーラル・ヒストリー/保苅実
48 リヨンの料理人/ボキューズ
49 ブライトライツ・ビッグシティ/マキナニー
50 愛の続き/マキューアン
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