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  • 執筆者の写真みずき書林

送料のこと――クリックポスト


出版社にとって、送料というものはなかなか侮れないポイントです。

ひとつひとつは微々たるものですが、積み重なるとそれなりの額になります。

大きな趨勢として、書店で買うケースよりもネットや直販の比重が増しているので、ますます送料のことは考えなくてはなりません。

出版社同士が集まって話をしていて、何か新しい仕組みや独自のやりかたに話が及ぶたびに「で、送料は?」と誰がか問うのは、もはやクリシェのようなものです。

送料について考えざる者は版元にあらず。とは過言ですが、とはいえ決して大げさな言い方でもないでしょう。



ましてや昨今は郵便局も宅急便もしゅっちゅう料金改定が行われ、これまで安かった場合がいつまでも安いとは限りません。

重さ・寸法・送付先など様々なファクターを考えて、最適の解を知らなければなりません。


そのなかで、クリックポストというサービスは、今のところ最安解のひとつでしょうか(今のところ)。

もはやけっこう前のことになりますが、出版社同士のメーリングリストで流れてきて、そのサービスを知ることができました。


もともとは、ネットオークションなどの小口発送の需要を見込んでスタートしたサービスのようです。

つまりは日本郵便が郵送を担当し、Yahoo!が料金部分を担当する、というしくみになっているのだと思います。(先日、このサービスについて領収書を発行したいと郵便局で訊ねたところ、それは郵便局の関知していない部分だということを言われました)



Yahoo!でIDを取得し支払手続きをして、荷物情報を入力(多い場合はcsvで一括アップロードも可)という点だけが普通の郵送と異なります。

あとはラベルをプリントアウトして、郵送物に貼って出すだけ。ポスト投函も可能です。

全国一律185円で発送できます。

たしかに、安い。


ただし、34×25×3cmの範囲内で1kg以内のものに限られます。


よって、出版社の場合は、A5判並製以下くらいのあまり厚くない本の発送であれば、これが確かに安いといえるでしょう(今のところ)。



先日もクリックポストを使って書籍を発送しました。

厚さ2.2cmの本で、梱包材を含めると3cmをほんのわずか、1~2mm超えてしまっていたのですが、杓子定規なことを言わないで引き受けてくれた郵便局のスタッフの温かい対応もあいまって、なかなか使えるサービスでした。


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自分の本の準備を進めつつ、この数日で、いくつかの企画が動き始めました。 昨年末からほぼ動きを止めていた出版活動が、再び活発化しつつあります。 どこまでやれるかはわかりません。 でもやれる限りやってみようと思います。 いま一緒にやろうと話している相手は、みんな僕の病気のことをわかってくれています。 もしかしたら迷惑をかけるかもしれないけれど、でもやはり最後までみずき書林は活動を続けていこうと思います

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