昨日から非常勤講師の授業開始。
今年はオンラインということで、自宅でパソコンに向かって喋る。
前期で苦労した知り合いの先生方からいろいろ噂には聞いていた、オンライン授業の諸問題。というのを実地で実感しています。
1コマ目は7人の演習形式。
2コマ目は160人くらいの講義形式。
前者はグループワークが中心になるので、オンラインでそれがうまくできるかどうか。
昨日は僕ばかり喋るガイダンス的な話だったので、来週からが本番。
議論のときはミュートを解除して、自由に喋ってもらう。
顔出しOKの人は顔を見せてくれると、少しはディスカッションがスムーズになるかもしれない。
自己紹介してもらったら、今年の学生もけっこう発言する。
機会さえあれば、意外と物怖じしないんだよな。そういう意味では安心。
まあ、いまは社会全体がこんな感じだから、オンラインでのコミュニケーションスキルは、これからも継続的に必要になると思う。学生のうちにオンラインミーティングで自由に発言することに慣れるのは、それ自体が貴重な学習になるのかも。
2コマ目の160人相手の講義。
この人数だと当然ながら全員ミュート。
顔出しはだれひとりしていない。
160個のグレーの小窓が並ぶ。誰が住んでいるのかわからない巨大なアパートを見上げているよう。
これが噂の、「誰が聞いているのかまったくわからない状態での講義」か。
初回なので、声が聞こえているか、画像共有ができているか、投票機能がうまく動作するかなど動作確認を兼ねて進めていく。
チャットで「見えてます!」「画像シェア大丈夫です」などと書いてくれると、安心する。
というか、チャットと投票機能の回答だけが、この画面の向こうに誰かがいる証である。
これは授業というより、ラジオをやっている感覚に近いのではないか(やったことないから知らないけど)。
画面越しの相手と交流する機会を増やしていかないと。
まあ、心配していたネット周りのトラブルもなく、まず順調に初回終了。
あとはこの環境で、少しでもましな内容にするための工夫をどこまでできるか。
1年ぶりに思い出したが、90分×2回を喋り続けたあとのビールは異様にうまし。
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