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  • 執筆者の写真みずき書林

〈顔が見える〉こと


小社のオンラインショップで書籍をご購入いただいたお客様には、通称「みずき書林通信」なるものを同封しています。

A4で両面印刷の、読み捨てのペーパーです。

不定期更新ですが、なんとなく新刊が出るタイミングで新しいものにしていて、現在3号目。



せっかく直接買ってくださったのだから、御礼を伝えつつ、ちょっとでもこちら側の〈顔を見せる〉ようにできればと思ったのでした。

手書きのメッセージとともに、作った書籍についての短い紹介記事を載せています。


誰がどんなことを考えながらやっているのかというのは、消費者の気持ちのうえで意外とバカにできない影響を持つように思います。

お店で食事をするときに、接客の人に親しみを感じると、お気に入りになってまた行こうと思えるように。

スーパーのレジで、ビニール袋や保冷剤はいらないことを知ってくれている顔なじみのレジ係のところになんとなく並ぶように。



役所であれ巨大ネットショップであれ、大きな組織は、徹底的にシステマティックであることで安心感を抱かせることができます。属人性を排除した〈システム〉には、面白味はありませんが安心感はあります。

(だからこそ、何かトラブルが起こったときの不安感・不信感もいっそう高まるわけですが)


小さなユニットで商売をするときには、それと逆に〈顔が見える〉ことを安心感に変えないといけません。

ヒューマンエラーの可能性は常にあるわけですが、たとえ料理が出てくるのがちょっと遅くても、レジを打ち間違えることがあっても、対応してくれる人の顔が見えていれば、不満や不安はすごく軽くなります。



著者の〈顔が見える〉本がいい本なのは言うまでもありません。

くわえて、それを商品として扱う際にも、せめて安心感や持ってもらえるようにしたいなと、考えています。


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