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  • 執筆者の写真みずき書林

3連休(上)


こんばんは。


14日(金)の夜は、プレスセンターでの『タリナイ』試写会に行っていました。

制作チームにとって、関係者や身内以外の人たちに公開するのは、初めての機会になるのではないでしょうか。

映画そのものは何度も観ているので、僕としては映画そのものもさることながら、周囲の反応をうかがうという気持ちがありました。そういう意図もあって、会場が見渡せる、最後尾に近い端に座りました。

数時間前まで安倍・石破の総裁選討論会が行われていたからか、記者クラブ所属のOB会員が多いという事情があったからか、始まる前まではややアウェーな雰囲気があったかもしれません。

しかし監督の親密で良い意味で監督感のない舞台あいさつを経て映画が始まってしまえば、次第に肩の力が抜けて会場が徐々にリラックスしてくのが感じられるようでした。

おそらく映画が醸し出す柔らかい雰囲気のたまものでしょう。マーシャルで餓死した父親の跡を追って74歳が旅に出る、といういささか堅苦しそうな事前情報とは違って、映画はのっけから、サングラスをかけてでっぷり太ったおばちゃん3人衆の歌から始まります。主な被写体のひとりである74歳の勉さんも、とても丁寧で穏やかな人柄です。

そういう画を見ているうちに、会場が少しずつほぐれていくのがわかるようでした。

観劇後のロビーで、映画の後半にフィーチャーされるアミモノの実物が見られるのも、楽しい演出でした。


15日(土)は午後から明治学院大学にて研究会。

主催は田中祐介さん。彼とは前職で同会に顔を出したことがあり、以来4年ぶりの再会でした。

小社で刊行した『マーシャル、父の戦場』が縁となり、同じく日記研究をしている田中さんの目に留まることになり、久しぶりの再会となりました。

先日のブログにも少し書いた、吉田得子という方の日記についての発表があったのですが、その中心人物である島利栄子さんがおっしゃっていた「吉田得子日記に恋をして……」という言葉が印象に残りました。

『マーシャル、父の戦場』で扱われた佐藤冨五郎日記にも、たしかに何人もの人が恋をしたようです。

4時間以上の研究会の後、懇親会・2次会まで参加して、すっかり遅くなりました。

懇親会では、寺尾紗穂さんの大学の先輩、武田一義さんの『ペリリュー』の愛読者、藤岡みなみさんのファンの研究者にも会って、楽しい会でした。

本を買いますという方、アップリンクに行きますという方もたくさんいましたよ!


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