希望は常にある。
でも、
なにを感じればいいのかわからない。
悲しいわけでも、苦しいわけでもないし、冷たくも熱くもない。
ただ空疎というか、無に近い。
なにも感じたくない。
なにかを感じるのが怖くて、無意識に感じたり考えたりすることを避けているような感じ。
自分の感情以外のもので空疎さを埋めたくて、なんでもいいから無のなかに詰め込んでしまいたくて、ひたすら長い小説を読んでいる。
アーヴィングとか、村上春樹とか。昔読んで面白かった/面白くなかった本を、ひたすら読んでいる。
それに疲れると、ある男の写真をずっと見ている。
昨日はじめて見た、すでにこの世にいないある男の写真。
みんながずっと見たいと思っていた顔。
人望があったとのこと。
穏やかで思慮深そうな眼をしていて、意志の強そうな口元と、運に恵まれていそうな豊かな耳朶を持っている。
この人はどんな人生を歩んだのだろう。
きわめてありきたりな感傷ながら、人それぞれに、人生いろいろ起こる。
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