アジカン後藤氏は、いまの日本のロックミュージシャンのなかでは、とてもおもしろい詩を書くひとりだ。
前から聴いてたけど、前職の同僚が好きで、また聞き返している。
彼の過去作に、
できればぼくは世界を塗り替えたい
戦争をなくすような大それたことじゃない
でもちょっと、それもあるよな
俳優や映画スターにはなれないそれどころか
君の前でさえ上手に笑えない
という感じの歌詞がある。
出版やってると、とくに近現代史の本なんか作ってると、この感じ、すごくよくわかる気がする時があるんだ。
戦争を変えられるなんて本気で思ってるほどナイーブじゃない。だけどそのよすがみたいなものになら、なれるかもしれない。
そのもっとも簡単な方法は、本を通して身近な人に笑ってもらうことだけど、でも自分のほうからはそんなにうまく笑いかけられてない。
なのに身近なみんなにはもっと笑っていてほしいと願っている、
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