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  • 執筆者の写真みずき書林

幸福度

病気がわかって生活が変わる前と比べて自分が不幸になったかと自問してみると、あまりそうとも思えない。

もちろん、あれやこれやと制限は多くなった。なんやかんやと体調も悪い。このあれやこれややなんやかんやの中身を詳しく書き始めるといくらでも書けてしまうということはある。その最大のものとしては、やはり死が年齢不相応に間近なものになった。そういう意味では、不自由のない暮らしからは遠く隔たった。


でもいわゆるQOLというのだろうか、そういう幸福度が下がったとは思えない。

なぜそう思わないのだろうか。

以前と変わらぬ人たちがそばにいてくれるから、というのが一番大きいかもしれない。人生において大切なのは、ありきたりな言い方かもしれないが、詰まるところ友人と家族だ。

それと、もともと僕が以前と比較してどうのこうのと言うほど人生を深刻に捉えてない、ということもあると思う。間もなく死ぬ確率が高いにも拘らず、どこかで楽観的なのだろう。

どうも不真面目のようだが、でもそれでいいやと思っている。

深刻に考えてみれば、不満や不安が高まってきそうな予感がする。でもこうなってしまったことに今更なにを言ってみたところで始まらない。そういった気持ちをうまくいなしながら生活をやりくりしていきたい。


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