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  • 執筆者の写真みずき書林

決 算

税理士さん(若くてさわやかなイケメン)と面談。


「この一年間の計算を終えましたけど、ちょこっとだけですけど黒字ですよ~」

「ええ~マジですか!」

「ほらここんとこ見てください。こっちがこうなってこういう数字で……ここの太字のとこが黒字額」

「ほほう~」

「ところでこっちの書類ですけど、ここんとこの計算、合ってますかね。ちょっと確認してください」

「ええと……。ああ、ちょっと違いますね。ここんとこの部数が。増刷してるんで、こう……倍になりますね」

「ああ~、そこ、倍になりますか。そうですか」

「はあ」

「そうなると……計算し直しになって(パソコンになにやら打ち込む)……ああ~。黒字、微妙に違いますね。変わってきます。黒字じゃないですね~」

「あ。ああ~、はあ~(←最後のは溜息)」

という会話が交わされました(笑)。

当落線ギリギリ感がすごい。

(こんなこと書いていいのかどうか。税理士さんが見ていませんように)



ところで、いままでお世話になっていながら、これまで作った本を渡せていませんでした。

ので、今回はひとまず、

『いかアサ』(ランスロット版)

『マーシャル、父の戦場』

『秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争』

を差し上げました。

やはり本の顔を見てもらったほうが、同じ数字を触るにしても、実感というか手触りが違うだろうと、遅ればせながら気づいたので。

税理士さんは『いかアサ』のカバーを眺め箔押しを指でなぞり、『マーシャル、父の戦場』の口絵をじっと見つめて、『秘蔵写真~』のページをめくりながら表参道やシンガポールがいまと全然違うことに驚いて。

こちらも山田南平先生のカバー3種類について語り、新宿紀伊國屋1Fレジ横ワゴンについて説明し、大川さんの受賞&藤岡さんのタイムトラベル書店のことを力説し(たまたまファイルの一番上が、utouto 御中の納品書類だったから笑)、井上祐子先生との写真選定と原稿制作のやりとりについて話をして。

気づけば、ほとんどの時間を本の話で費やし、黒字云々のことは忘れて(笑)、楽しく別れました(笑)。


まあ、今月末にもう一度、正式な決算書類への押印等で会うことになっているので。

厳しい話はまたそのときに(苦笑)。


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