• みずき書林

すこしずつ


結局のところ、あっというまに盛大な成果が上がるような宣伝や営業の方法はない。ということなのだと思います。

ひとつずつ、きちんと丁寧にやっていくこと。

その結果、1冊売れたり、2冊注文があったり、3回リツイートされたり、そんなことの積み重ねで毎日を生きていくしかないのでしょう。

どこかをつついたらど~んと儲かったり、なにかちょっとしたことで話題沸騰になったりといったことは、滅多には起こりません。ほとんどの場合、効果があるかどうかもわからないまま、正しい行いなのかもわからないままに、考えたことを着実にやっていくしかありません。

少しずつ少しずつ、よちよちやっていくしかありません。

そういうことにしっかり前向きに取り組める人を、見習いたいと思います。



面白くもおかしくもないことを書いているようですが、実はそれがそうでもないのです。

それがけっこう面白くなったり、おかしくなったりします。


たしかにそのあまりに迂遠に思える地道な活動に、ふと徒労感を感じたり、毎日の繰り返しの中でしんどい思いをすることもありますが、逆にそういうふうにした結果としてちょっとした達成があれば、それがその一日を救ってくれることもあります。

1冊売れたり、2冊注文があったり、3回リツイートされたり、そのことがその日一日の気分を上げてくれて、物事を肯定的に捉えるための、ささやかながら確かな支えになってくれることもあります。


できていないことは目の前にたくさんあるけれど、今日一日で確かにできたことがあると感じられれば、その日のごはんをなんとか美味しく食べられます。

ぐっすり眠って、まあ明日もなんとかなるわいと思えます。



今晩は、豚肩ロースの塊を使って、ポークソテーを作りました。

肉をしっとりと仕上げるためにアロゼするのですが、このアロゼという工程が、まさにこの手の迂遠で地味な作業です。

フライパンの底の温まったバターをスプーンですくっては、肉の表面にかけていきます。それを何度も繰り返します。

その熱でじわじわと肉に温度を伝えていくわけです。

やっている最中は、こんなことやってほんとに意味あるのかなと思いますが、その効果はナイフを入れたときに実感できます。

アロゼしたり、焼き上がった肉をアルミホイルで包んで10分寝かせたり、そういった一見効果のわかりにくい工程が、あとでしっかり活きてきます。



ポークソテー。たまねぎ・筍・インカのめざめを添えて

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28日(水)はデザイナー宗利さんを中心として、宗利さんにお世話になっているひとり出版社仲間が集まって会食。 思えば前職を辞めてみずき書林を立ち上げたとき、真っ先に連絡をとったのが組版の江尻さんと、デザイナーの宗利さんでした。 新しい出版社での仕事は、このおふたりと組めれば最高だと思っていました。 いまなお、ずっと付き合いが続いているのは、とても幸福なことです。 29日(木)はケモ。 10時に家を出