前回の『いかアサ』のときの経験を踏まえて、今回『この世の景色』では発売日よりも見本日をかなり前に設定し、全数が出来て倉庫搬入になった翌日にはAmazon向けにデータを登録しました。
発売日として決めていた日よりも10日前のことで、これだけ時間があれば、書店発送日とのタイムラグはなくなるのではと考えていましたが、結局のところ書店着日になってもAmazonでは「通常1~2か月以内に発送します。」の表示。
予約いただいていた方には、届いていません。
関係者の方には、ご心配ばかりおかけしています。
「どこで買えるんですかね?(微怒)」というお電話もいただきました。
以下は、僕がみずき書林を立ち上げてから個人的につけている運営マニュアルより。
(興味ない人は飛ばしてください。でももし出版関係者が読んでいたら、ぜひご意見をうかがいたい。なお、マケプレとe託についてはもちろん知っていますが、あくまで正規ルート+e託なし、ということで今のところは考えてみたいのです)
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>Amazon発売日と店頭発売日のタイムラグ
見本を提出してから実際にAmazonが「在庫あり」になるまで、1週間~10日ほどかかる。
その間は、公式的には発売されているので予約受付が外れて「一時的に在庫切れ」表示になり、買おうにも買えない状態になる。
さらに、そんな状態のなか、マーケットプレイスで新本なのに中古品が高額で発売開始になったりする。
1.見本出来→2.大阪屋栗田にデータ登録(見本提出)→3.書籍搬入→4.発送開始
というのが完成から刊行までの大まかな流れとなる。
よって、「1.見本出来」から「4.発送開始」までに10日ほど余裕を持たせておいて、その間に真っ先に「2.大阪屋栗田にデータ登録」を行ってしまったうえで「3.書籍搬入」を済ませ、そこから1週間先くらいを「4.発送開始」日に指定すると、結果的に、書店発売とAmazonの間のタイムラグが解消される。
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そもそもの僕の考え方が間違っているのでしょうか。
いままでの経験から「これなら大丈夫なはず」と考えていた方法は、根本的に違っていたのでしょうか。
この点は、ちょっと本腰入れて周囲にヒヤリングもして、セオリーを作っておかないといけません。
関係者と予約者という、一番本を楽しみにしてくださっていた方々を、結果的に置き去りにして失望させてしまっています。
しかし昨今の情勢では、Amazonに出荷しないということはありえません。
そこで決めました。
創業時に、「とりあえずサイトを立ち上げること優先」と思って伸ばし伸ばしになっていた、自社サイト内でのカート構築、この機会に行います。
ついつい先延ばしにしていましたが、やろう。
締切が重なり、入稿もあり、がっこの先生もあり、取材で遠くに行く予定もあり、不慣れなパソコン作業をするのに最適のタイミングではないかもだが、そんなこと言っている場合ではない。
もうね。これから先は、自社サイトで先行販売させます。
予約の方は、みずき書林サイト推奨。ここで予約いただいていれば、発売日よりもはるか前に、全数が出来た段階で発送されます、と言えることを目指します。
ZINEだって作るんだから、その販売チャンネルとしても必要です。
今日はこの問題以外にも、いろいろ凡ミスや懸案事項が固まって押し寄せて、自己嫌悪で潰れかかりました。
ああ。おお。でも。何とかするしかない。自分しかいないんだから。
(だからこんなふうに、愚痴と決意表明をいっしょくたに書き殴ることで、誰かに(あなたに)読んでほしいと願って、甘えている。ああ日記文化研究の皆さま、このウザい内的独白を批評してください(笑))
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