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  • みずき書林

昨日の続き、嫉妬と未練のこと

新しく出版社を立ち上げた堀郁夫くんのブログを読んでいます。

もともとうちから刊行する予定だった『原爆写真を追う』の新刊情報もアップされました。四十手前の男を捕まえて何ですが、新しいことを始めるひとの初々しさを感じます。

今日は少し、いや、けっこう羨ましい感情が不意に湧き起こって眩暈がするようでした。


僕にはもう新しいことを始める余力はありません。いまやっていることのひとつに、遺言状の制作があります。いかにこのところ調子がいいとは言え、中長期的な目でみれば、僕はいま、そういうシチュエーションにいます。なにか真新しい初々しい気持ちになれないのはしかたがありません。


しかし翻ってみるに、わずか5年前には、僕も自分の版元を立ち上げたばかりで、初々しく興奮していたはずなのです。そのころの高揚感はありありと思い出すことができます。

あのころは、というか病気が発覚して時間的間にも体力的にも実際に仕事上の制約を被るまでは、僕も楽しくどきどきしていたはずでした。


いまも世が世ならば、堀くんと一緒になって、ああでもないこうでもないと話し合って、新しいことを始めてみたり、いろいろ思案したりしているはずなのです。


今日不意にそのことに対して羨望のような、嫉妬のような気持ちを感じました。

堀くんに限らず、新しいことを始めようとしている仲間が他にもいます。

彼ら彼女たちに幸多からんことを。

あなたたちと同行できないことを悔しく思います。

ええ。しかしこれも未練だ。

思っても詮ないことです。

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