好みや趣味について男性的/女性的といった区別をするのが無意味なことは重々承知ながら、それでも僕自身の趣味嗜好は、いわゆる〈男の子っぽさ〉から遠いところにあるなぁと思います。
つまり、世の中には〈男性っぽい〉と呼ばれる趣味嗜好がありますが、僕はそういうものにほとんど関心がないのです。
たとえば、機械・車・家電・スポーツや格闘技みたいなものに何の興味もわきません。
パソコン・携帯電話周りに代表される機械関係は大の苦手です。シレっとした顔で生きていますが、Wi-Fiが何なのかうまく説明できません。自分が使っているパソコンのOSが何なのか(そもそもOSってなんだ)、iPhoneの機種が何なのかも忘れました。
自動車の操縦については、心の底から、欠片ほどの興味もありません。身分証明のためだけに取ることにまるで意味が見出せず、そもそもいい年して免許もない。
自転車すら、もう20年近く乗っていません。
家電も、好きな人は大好きですが、僕にはどうでもいいグッズです。冷蔵庫も洗濯機もエアコンも、最低限の機能を果たしてくれれば、それ以上詳しくなろうとも思いません。お急ぎ製氷やらおやすみタイマーやらふわふわ乾燥やらの機能を十全に引き出そうとも思いません。
この十年以上テレビも持っていません。
野球やらサッカーやら相撲やらテニスやらラグビーやらもまるで無関心です。皆が日本代表的なものを気にするのはわかりますが、自分が応援しようとはまるで思いません。
2020年の夏には、なるべく東京から遠ざかっていようと心に決めています。
では何が好きなのか。趣味なのかと言われると。
料理を作ること(誰かのために)。ひとりで走ること。本を読むこと。映画を観ること。少人数で(もちろんひとりでも)酒を飲むこと。そのすべての背景に好きな音楽がかかっていること。
こうなってくると、男性的/女性的という話では無論なくて、内向的/外向的ということでさえなくて、単に大人数が苦手なのでしょうね。
たとえばいまは仕事部屋にいて、ひとりでパソコンに向かっています。
傍らには焼酎のロックがまだ残っていて、スピーカーからは、先日友人に薦められたWilcoのSky Blue Skyが小さな音で流れています。
そろそろパソコンを閉じて本でも読もうかと思っています(昨日から『こころ』を読みたくて探していますが、どうしても見つかりません。買い直したほうが早いようです)。
そういうのが好きなんですね。
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