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執筆者の写真みずき書林

想定読者

前にも書きましたが、この手の文章をなかなかうまく書けません。


基本的には移動中などに書き飛ばし、しばらく置いてから一度ざっと推敲して終わり、というプロセスで深く考えずにさっさと書くことにしていますが、それにしても書くのは難しい。けっして嫌いじゃないのたけど、難しい。そう思うもっとも大きな理由は、たぶん「照れ」だと思います。自分の考えたことを晒すのは、かなり恥ずかしいものがあります。短文のTwitterですら、なかなか慣れない。ましてや、こういうかたちで、不特定多数に向けて、誰が読んでいるかもわからないのに(きっと両親だって読んでいる)文章を綴るのは、なかなか並の神経では難しいものです。世の執筆者たちは偉いものだと、あらためて感心します。


もちろん、よーくわかってはいるつもりです。僕が何を書こうとも、一番気にしているのは自分自身で、他の誰もそこまで気にしていないことくらいは。

しかし、とはいえ、こういう場に書くからには、誰かが読んでると想定しないで書くことは無意味、というかほぼ不可能です。あなたは読んでない、彼も彼女も読んでない、誰も読んでないと思っていたら(実際にそうだったとしても)、なかなか書けない。

売れそうにないと言われる本でも、それでも読者がいると信じて作らないではいられないのと同じように。


誰かに読まれると照れる。

しかし誰かに読まれないと書いてる意味がない。


というわけで、この一連のテキストには、僕なりに明確な想定読者がいます。

いちおうブログなので、不特定多数が読むことを考慮してはいますが、とはいえ書いているときは、読み手の顔をはっきりと思い浮かべています。

その顔は、数え上げれば、10人もいないかもしれません。

その10人くらいの人たちも、みんながみんな読んでいると確信があるわけではありません。読んでいることを明言してくれている人もいますが、なかには見ているかわからない人、そしてそれを確認しようにもいろいろな事情で確認できない人もいます。

しかしながら、僕は彼ら/彼女らが読んでいると仮定して、これを書いています。

そうしないと、どうにも書き進めようがないから。


あなたたちの視線を意識することで、僕はきちんとしていたいと願い、まともな大人でありたいと思うのです。実際にあなたたちがこれを読んでいるかははっきりとはわからないけれど、ここにこういうことを書きつけて世間に晒すことで、もしかしたらあなたたちに伝わっているかもしれないと期待することはできます。

独りよがりかつ、我ながらまどろっこしいことで恐縮ですが(苦笑)、それこそ面と向かっては照れて言えることではないので、こんなふうにブログを利用しています。

ありきたりな喩えですが、瓶にメッセージを入れて海に流すように。相手に届くといいなという思いと、その思いとほとんど同じくらいの自己満足を込めて。


ああ、いかにも酔ってるときの文章である(笑)。

あとで後悔するに違いない。

しかしまあいいや。晒してしまえ。

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