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  • 執筆者の写真みずき書林

死ぬ夢

死ぬ夢を見た。


ぼくは異星人で、普段は人間にまぎれて暮らしているんだけど、同じ種族同士で目が合うと死ぬらしい。


白いビルのなかを歩いていたら、目が真っ赤で頭の禿げた初老の男性(現実ではまったく知らないおじさん)と目が合い、その瞬間、その場に倒れた。


視界いっぱいに、同じように倒れている男の茫然とした顔。


手足がしびれてまったく動かせない。

(そのしびれている感覚は、いまでもまざまざと思い出せる)


これで死ぬのか。これが最後に見る景色か。と思っていると視界が端から狭まっていき、赤い目を見開いたまま死んでいる男の顔が黒く塗りつぶされるように消えていく。


最後には目の前が真っ暗になって、そのうちに視界の真ん中あたりから薄い灰色のもやのようなものが生まれて、ゆったりとうごめきながら大きくなってくる。


だんだん明るさを増しながら、そのグレーとも乳白色ともいえないもやが、目の前いっぱいに拡がっていく。


不安のような、無念やるかたないような、でもなんだか安心するような気持ちになったのを覚えている。



あの目の赤い禿頭の男は誰だったのか。


現実世界で会わないようにしないと。


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