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執筆者の写真みずき書林

組版。

近所にお気に入りの店があります。

いつもほどよく混んでいますが、ひとりでカウンターに座ることができないほど混雑はしていなくて、日本酒の種類がとにかく豊富。

だし巻き卵や西京焼きといった定番が美味しく、旬の食材を使った季節ごとのメニューも楽しい。

接客もとても丁寧で親切です。

ひとりで行く用の店にしていて、誰にも教えたくない。

そういう店ってありますね。


さて。

組版。

大事ですね。

ひとりになって再出発しようというときに、真っ先に声をかけた人が数人います。

何人かのデザイナーさんと、組版を担当してくれる人。

彼らさえいてくれれば、本を作ることができる、と確信していました。

とりわけ、組版は本の進行に大きく関わってきます。

初校の丁寧さ、再校以降の赤字直しの正確性、全体にわたるスピード感と、申し送り事項の細やかさ。

そういったものに支えられば、編集の根幹部分は相当にスムーズになります。


幸運なことに、僕はいま理想的といっていい組版担当の方と仕事ができています。

とても幸運なことです。


お気に入りの隠れた名店に似ていて、お名前を挙げると何かの拍子に注文が殺到して僕の仕事をしている時間がなくなると困るので、こっそりしておきます。


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