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  • 執筆者の写真みずき書林

長崎。


9月21日~22日、長崎市。


4か所分のパノラマ写真をアップしておきます。




ひとつめは爆心地公園。

円形の爆心地中央の右奥に、浦上の遺壁が移設されています。

観光地としても原爆のランドマークとしても、そんなに有名ではないかもしれません。

でもここに立って、この空の上を見上げると、想像力の限界を問われるような、いわく言い難い感慨があります。




ふたつめは浦上天主堂。

教会そのものは戦後1959年に建て直されています。

正面の左右に、マリアとヨハネの像があります。

爆風で吹き飛ばされ、マリアは指先がなく、ヨハネが鼻がありません。

この写真の左側には、被爆当時の、変色したり首がなかったりする石像が遺されています。

これらの石像群は、3年前に編集した『長崎原爆写真集』で顔なじみの人たちです。彼らは73年前もここにいて、この先もずっとここにいるのでしょう。

あの本を作ってから実際に彼らに会えて、よい経験でした。




三つめは、山王神社の一本足鳥居の周辺のパノラマ。

本通りから道を曲がって、住宅地の坂道のなかにいきなり現れます。

なんの心の準備もない場所で、なんら観光地らしくないかたちで、片足の鳥居は不意に姿を見せます。

その円柱に手を触れて、彫り込んである文字を指先でなぞってみると、静かな戦慄を感じます。




最後はクスノキの写真です。

一本足鳥居から少し上がったところにある、山王神社の境内。

この写真では、中央のこんもりした部分が、二本のクスノキです。

この大木が73年前のあのときに爆風を受けたのだと思いながら、太い幹に手を触れます。

そしてそれがいま青々と枝葉を繁らせているのだと思いながら、見上げます。








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