マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣

 

沖田瑞穂 著

A5判上製・カバー装・縦書・368頁
定価:本体3500円+税
ISBN:978-4-909710-11-6 C0098
2020年4月刊行
ジャンル:神話学・インド神話・比較神話
装画:新井文月
装丁:宗利淳一

 

アルジュナ、ドゥルヨーダナ、クリシュナ……人間的な魅力を放つ英雄たち。
ウシャナスの不死の術、聖なる飲料ソーマ、最強の武器ブラフマシラスなど、不可思議な秘術・宝物。
そしてヨーロッパ、北欧、日本の神話との謎めいた符合。

深遠かつ美しい構造をもつ神話の宝庫をひらく。

内容紹介

三機能体系とは、階層化された三つの機能の働きによって世界が成立し維持されているとする、インド=ヨーロッパ語族に特有の観念である。(中略)第一機能は聖なるものや法律、王権に関する領域を、第二機能は主に戦争における力に関わる領域を、第三機能は豊穣や美、平和、多数性など生産性と関係する領域を、それぞれ司っているとされた。
この三区分は、インド=ヨーロッパ語族の観念上の理想社会においては、聖職者・戦士・生産者という三つの階級によって表され、彼らの神界においては、それぞれの機能を司る主神たちのグループによって表されていた
(本文より)

 

〈本書の特色①〉

わかりやすいあらすじと一八〇項目の小事典を収録、入門篇としても最適!

〈本書の特色②〉
『世界の神話』が1万部を突破、いま最も売れている神話学者、沖田瑞穂さんの研究成果13篇を凝縮!

〈本書の特色③〉
FGO、パズドラ、バーフバリ……。ゲーム、映画のファンも必携!

目 次

はじめに

第Ⅰ部 あらすじ

第Ⅱ部 論考
『マハーバーラタ』の構造
第1章 『マハーバーラタ』のふたつの構造
第2章 ヴァルナからヴィシュヌへ
第3章 神々の不死の起源――アムリタとソーマと蘇生の術
第4章 呪術師ウシャナス
第5章 ビーマはなぜ料理人に変装したのか
第6章 英雄たちの二重のイニシエーション

『マハーバーラタ』と世界の神話の比較
第7章 悪魔と富の比較神話
第8章 乳海攪拌神話とラグナロク――終末の神話
第9章 ゴーヴァンの比較神話

『マハーバーラタ』と日本の神話の比較
第10章 花咲か爺の起源
第11章 マータリの地底界めぐり
第12章 ヒルコとアルナ
第13章 シヴァとスサノヲ――その奇妙な類似

第Ⅲ部 小事典

おわりに

 

著者プロフィール

沖田瑞穂(おきた・みずほ)
1977年生まれ。神話学者。神話学研究所を主宰。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。専門はインド神話、比較神話。
『世界の神話』(岩波書店、2019年)、『マハーバーラタ入門』(勉誠出版、2019年)、『インド神話物語 マハーバーラタ』(監訳、原書房、2019年)、『怖い女』(原書房、2018年)、『世界女神大事典』(共編著、原書房、2015年)『マハーバーラタの神話学』(弘文堂、2008年)など多くの著書がある。