top of page

母と暮せば

畑澤聖悟 著

A5判並製・カバー装・口絵2頁+160頁
定価:本体1200円+税
ISBN:978-4-909710-19-2 C0074
2021年7月刊行予定
ジャンル:芸術・演劇

 

母と暮せば=カバー.jpg

あれから3年後の8月9日。長崎郊外の高台でひとりで暮らす伸子のもとに、原爆で死んだはずの息子が現れる――
私たち〈ひとりひとり〉にまで続いている、命のつながりの物語。
井上ひさしが構想し、山田洋次が映画化した名作が、舞台で新たな命をえる。

山田洋次さん・井上麻矢さんとの鼎談+渡辺源四郎商店ドラマターグとして畑澤の創作現場をよく知る工藤千夏による解説を収録。

内容紹介

「しあわせは生きてる人間のためにあるとやけん」

「医者になりたかって思ったとは母さんば見とったけんたい。母さんみたいに、人の命に関わる仕事がしたかって」

「あの日長崎で死んだ数え切れんほどの人たちが、みんなで母さんを見守っとるとよ」

〈鼎談より〉
畑澤:産婆として子どもを生ましめるということが、伸子が生きるということなんだというふうにすればいいんじゃないかと考えたんです。最初に助産師という設定を彼女に与えてくださったおかげで、あの結末にたどり着けたと思っています。

山田:なるほどね。でもあなたの『母と暮せば』は実に素晴らしい出来上がりです。失礼な言い方かもしれないけど、上手いんです。特に感動したのは浩二が教室で焼死した時のことを語る場面。原子爆弾のすさまじさを映画で表現するために僕も苦労したけど、あなたは浩二に「熱か、熱か……」と叫ばせた。あそこはすごい表現力だったな。身震いしました。

目 次

口絵
戯曲『母と暮せば』
鼎談 その場にいない大事な人の記憶を若い人たちへつなぐ(山田洋次×井上麻矢×畑澤聖悟)
世界の中心・青森から愛を叫ぶ――劇作家 畑澤聖悟の世界(工藤千夏)
そうですか! 手ですか!(畑澤聖悟)
付録:上演データ

編者プロフィール

畑澤聖悟(はたさわ・せいご)
1964年秋田県生まれ。劇作家・演出家。劇団「渡辺源四郎商店」主宰。青森市を本拠地に全国的な演劇活動公演を行っている。2005年『俺の屍を越えていけ』で日本劇作家大会短編戯曲コンクール最優秀賞受賞。2017年『親の顔が見たい』が20世紀フォックスコリアによって映画化。ラジオドラマの脚本で文化庁芸術祭大賞、ギャラクシー大賞、日本民間放送連盟賞など受賞。現役高校教諭で演劇部顧問。指導した青森中央高校と弘前中央高校を10回の全国大会に導き、最優秀賞3回、優秀賞5回受賞している。

bottom of page