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  • 執筆者の写真みずき書林

😍💓🎊


僕はわりと感激しやすい人間なのかもしれません。

昔はそうでもないと思っていたのですが、実は意外と感激屋で、最近はとみに涙もろくてけっこうすぐに泣きます。

(とはいえ、だからといってとりたてて優しいわけではありません。たんに感動の敷居が低いだけです)


自分が感動したときには、それを相手に伝えたいと思います。

伝える手段は、僕にはことばしかありません。

嬉しいとき、悲しいとき、腹が立つとき泣けるとき、その感情を伝えたいと思ったら、可能なかぎりことばに置き換える努力をしたいと思っています。


僕は「すごい」ということばがあまり好きではありません。

より正確にいえば、「すごい」のひとことで済ませてしまうのが好きではありません。

なにがすごいのか、どうすごいのかを、なるべく詳細に伝えたいと思うのです。

たとえば美味しいものを食べて、それを向かいに座っている人と共有したいと思った時には、「うま!」だけではなくて、なにがしかことばにして、それについて話し合ってみたいのです。ある種のワインスノッブのひとびとのように「この赤はビターチョコの味わいがする……」「この白はパイナップルと柑橘系の香りが……」といったふうに言葉を費やすのは、ときにまどろっこしい(おいおい葡萄の立場はどうなる?)ことかもしれませんが、しかしそういうふうに言語化してみると面白いものだし、その感情をシェアできたと感じられたときは嬉しいものです。


ところが、いちおう自分なりに言葉を尽くしても、なかなかうまく伝わらないことも多々あります。

書けば書くほど、喋れば喋るほど、伝えたいと思っていた感情から遠くに隔たっていくように感じてしまうことがあります。

その挙句、どれだけ言葉を費やしても――費やせば費やすほど――「すごい」のひとことにかき消されてしまうように思うときもあります。

ことばにするためにはある程度の時間が必要ですから、書くのであれ話すのであれ、ことばを連ねて感動を伝えようとするときには、いったん冷静にならねばなりません。その結果、瞬時に発せられる万感込めた「すごい」のひとことのほうが、結果的には速く強い伝達力を持っているのではないか。

ヘタすると、ことばなどひとことも使わなくても、絵文字を連ねたほうが感情の高ぶりを瞬間的に表現できるのではないかと思うときすらあります。


😍😍すごい!!!💓💓🎊🎊


と送ったほうが、感激が伝わっちゃうんじゃないか。

別に僕は絵文字や顔文字を否定するわけではありませんし、まったく使わないわけではありません。

たしかにこれはこれで便利だし、使いようによってはとても効果的だとも思います。


でも、やっぱりこういう商売だし、言語はコミュニケーションだし、もし本当にそうしたいと思ったなら、ことばにして伝えることの有効性は信じていたいと思います。


詩人のような感性を持っていれば、あるいは噺家のような話芸を持っていれば、ごく短い時間とことばで、端的に感動を伝えることができるのかもしれません。

乏しいボキャブラリーと表現力のなかで、そのようにあろうと努めてもいます。

しかし自分でも自覚しているのですが、感情の高まりに比例して、どうしても会話や文章が長くなってしまう傾向があります。

つい、自分の感情を説明したくなるんですね。

自分がどんなふうに感動したり嬉しく思ったりしているか、ぜひ伝えておきたいと思ってしまうんですね。


というわけで、ときに僕は長いメールを書きすぎるし、喋りはじめると長いときがあります。

そのわりにはうまく伝えられないこともままあります。

よろしくな!!💕


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