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  • みずき書林

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更新日:2022年4月12日


がんばろう。

ということばを使わないようにしてやってきました。

ついうっかり口にしてしまった後は、決まって後悔しました。

がんばろう。というのは、傾斜を上から下に転がり落ちて、言われる側を押しつぶしてしまうような響きを持っています。


でも最近は――きわめて限定された範囲内での話ですが――このことばを使ってもいいと思える場面があります。より正確には、

一緒にがんばろうや。

というニュアンスですが。


なんどもなんども考えて、繰り返し話し合った後では、ことばはシンプルに切り詰められていきます。

言うほうと言われるほうの両方にそのことばを選ぶ――そのことばしか選びようがない――という了解があるのなら、あらゆることばは有効に働いてくれます。


なにを言うかは大切ですが、より以上に、誰が言うかが重要です。


なんて言えばいいのかわかりません。

痛みや苦しみやいつだって極めてパーソナルなものです。

でも少し遠くから眺めれば、われわれがかろうじて立っているのは、傾斜のない場所です。

だから、僕がこう言うときには、わかってほしいんだ。というか、お互いにわかっているとわかっているから、あえてこう言える。



一緒にがんばろうや。



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