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執筆者の写真みずき書林

ベッドのうえで生きる 8/20-21


8月20日(土)

午前中にオンラインで研究会。

検査着を着て病室のベッドからログイン。

清水亮さんをはじめとする若手研究者たちが新たにスタートさせた研究会のキックオフミーティング。

以前それぞれに仕事をした塚田修一さん、遠藤美幸さん、後藤杏さんなどが一堂に会していて、不思議な気持ちがする。

レントゲン撮影が入って最後が聞けなかったけど、充実した若手メンバーでいい会になりそう。


午後にももうひとつオンラインの研究会に参加。

小倉康嗣先生、木村豊さんらが主催。

社会学のフィールドワークとドキュメンタリー映画の技法を比較・議論する会。

ゲストスピーカーは大川史織さん。

こちらも病室からそぐわない服装で発言。

小倉先生とは去年から会おう会おうと言いながら、僕の体調のせいで何度も繰り返し予定が流れている。

大川さんのマーシャルとの出会い、映画や本作りのプロセスは、なんど聞いても眩しい。


ふたつの研究会はともにとても刺激的だった。

保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』が重要文献として言及されたことも共通していた。


もうすこし生きていたいなあと思う。

彼ら彼女たちと一緒に、ごく普通に、まっとうに生きてみたい。


8月21日(日)

昨晩は4時頃目が覚めて眠れず。

点滴が主食だから何も出ないのだが、お腹の具合が悪くて、30分おきにベッドとトイレを行ったり来たり。苦しい。

半覚半睡のまま何もできずに昼になり、ロペラミドの量を増やしたおかげで午後は少し楽になり、5時まで眠る。

つまり、今日はほとんどまったく何もしないまま、夕方になった。ただトイレとベッドの間の7-8歩を何度も往復しながら息をしてただけ。

16階の窓からは、新橋汐留方面の高層ビル群と、レインボーブリッジからお台場が見える。

明日は朝の採血の結果次第で、どういう処置になるか決まる。本入院のメインイベントといっても過言ではない。

今日はそのための休息日と考えよう。






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