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  • 執筆者の写真みずき書林

She knows


この数日バタバタしていて、ブログ更新が滞りました。

毎日更新を目標としながらも、2日ほど空きました。

今日~明日でまとめてアップすることで帳尻を合わせます。


時間がなかなか取れないだけで、書きたことはたくさんあるんです。



まず。

以下のテキストはもともとはある人への返信として書き始めたものですが、なんだか決意表明というか、その方の影響なのか(笑)わりと長く熱い返信になったので、この際不特定多数向けのこの場に載せておきます。

袖振り合うも他生の縁というか、僕とその人はささやかな会話を交わしあっただけの仲なのですが、それが何がなし印象に残っています。

たぶん我々はこの数カ月、それぞれ立場は違えども、同じ対象を気にかけながら過ごしたのだと思います。


*****


映画と本が有機的に連動するというのは、僕もやってみたかったことでした。

というか、僕はこれまで極めて硬く専門的な本を作ってばかりいて、たとえば映画などの他のメディアと連動するような本を作ることはまずありませんでした。

せいぜいが、学会に合わせるとか、展覧会や講演会に合わせるといったかたちでした。もちろんそれだって十分に面白く、またうまく連動したときの充実感は確かなものでした。

でも、本と同時に、まったく同等かそれ以上の重みをもった制作物があって、それと同時進行できるという経験は今回が初めてだったと思います。

「姉妹編」とはいみじくも言ったもので、映画チームが別にいて、ふたつが相互補完的な関係にあるものの一翼を担い合ったのは、(とりわけひとり出版社になったばかりの僕にとっては)とても心強いことでした。本だけであればここまで長く広く話題を引っ張ることはできなかったと思います。書籍関係者にとっては、本だけでも十分に誇らしい達成なのですが、刊行直後に映画公開が決まったことで、本だけでは成しえなかった展開が生まれたのは間違いありません。

その逆の関係として、願わくばこの本が、映画を観てくれた方々の手元に残って、さらに息の長い印象を残すことができたらいいなと願っています。


同じ題材を扱ったとしても、本にできることと映画にできることは、おそらく違います。

たとえば歌声や笑顔を切り取ることは、映像だからこそできることです。

たとえば日記全文を載せることは、本だからできることです。


今回われわれは、それぞれが持っているささやかな能力を持ち寄って、ある種の才能が立ち上がっていくプロセスを見届けたのかもしれません。


それは確かに、いつか話をした〈弱さ〉とも関係のあることかもしれません。

おそらく才能は、それさえあれば簡単に世間を渡っていけるという種類のものばかりではありません。むしろ、才能や思いの強さや願いのようなものを強く持っているばかりに、普通に生きていくうえでは邪魔になる場合も往々にしてありえます。

僕もまた、いまは世界最弱の企業です(笑)。自宅で、ひとりですから。だからこそ、そういう誰かの〈小さいけれど確かな声〉を届けるような本が作れたらと考えています。




……これだけのテキストをメッセンジャーに突っこもうとして、さすがに長すぎると思いとどまりました。


よって、ほかの人にとってはいささか意味不明かもしれませんが、見ているかどうかすら知らないままに、ここにアップしておきます(She knows)。

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