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  • 執筆者の写真みずき書林

The End (of the Begginig)


本日をもって、『タリナイ』アップリンク渋谷での上映が終了しました。

9月末から2週間の予定だったものが、延長を重ねて、いつしか2カ月ものロングランになっていました。



僕は関連書籍の発行元という関係で、書籍班としてその一部始終を横で見させていただきましたが、映画チームの努力が実を結び、その願いが実現していく様をリアルタイムで見られたのは、なんというか、上手く言えませんが、めったにないことでした。


「幸運は思いの強さが引き寄せる」

というのは、本作りのときにもしばしば話に挙がったトピックでした。

幸運に見える人は、意味もなく単にラッキーなわけではありません。

自分が求めることに手を伸ばし、にじり寄り、手を尽くし、そのことを苦労だと感じていないこと(苦労とは追われることであり、努力とは求めることです)。思いが強いとは、きっとそういうことです。

その努力が、まわりの人を味方にしていき、結果として幸運を引き寄せるのだと思います。

佐藤冨五郎さんが発揮したのはおそらくそういう力であり、その結果、日記は僥倖としか言いようのない幸運に支えられて、勉さんの元に届きます。今回、彼女たちが実践し達成したことも、そういう強い思いに裏打ちされた実際的な努力があったからこそなのだと思います。


それが上映機会の延長――つまり、観てくれて一緒に感じて考えてくれる人が増えるという、何より大切なつながりを招き寄せたのだと思います。



そして明日からは横浜シネマリンにて公開が始まります。

思いの強さは、まだまだたくさんの人を引き寄せそうです。



いま12月1日の深夜2時30分。

なぜこんな遅くにこんな文章を書いているかというと、最終日のトークゲスト田中祐介さんとその友人たちと終電まで呑んでいたからです(笑)。




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