top of page
  • 執筆者の写真みずき書林

「自分の人生が、けっこう気に入ってる」


どういう会話の流れだったのか忘れましたが、かつて松本智秋さんと話をしていた時に、彼女が、

「自分の人生が、けっこう気に入ってる」

と言っていました。


今日、義弟の運転する車の後部座席から海を眺めていたときに、不意にそのやりとりを思い出しました。


僕もいま、自分の人生がけっこう気に入っていることに気づきました。

なぜそう思うのかというと、僕にとっては十分な人数の、僕にはもったいないような人たちが近くにいてくれるからに尽きます。


かつては自分自身のことがそれほど好きではありませんでしたし、自分の人生が気に入っていない時期もありました。


それが上向いたのは2018年の春からで、2021年の秋以来、上向いた気持ちは踏み固められてより強固になりました。


シャレにならない病気になることの最大の効能のひとつを教えようか。

それはこういうことを書いても、たいして恥ずかしいとも思わなくなることです(笑)。

それどころか、言いたいことはしっかり言っておいていいという気持ちになります。

健康だったらこんなことを思うことはなかったでしょうし、ましてやこんなことを書くこともなかったでしょう。


***


ああ、やっと来られたよ。

元気そうでなにより。

泣けるね。


***


『旅をひとさじ』のサイトに不定期連載していた智秋さんのエッセイ。

最後の投稿になった「Hello from Bangkok」の最後の一節。

いわば智秋さんの絶筆です。

最後のメッセージが旅先からというのがいかにも彼女らしい。


旅をなによりも愛し、そんな自分が気に入っていた智秋さん。


僕もたくさん喋ってたくさん書いておかないと。

言い忘れたことがないように。





最新記事

すべて表示

もう一度ちからを

ずいぶん更新が滞りました。 まだ長い文章を書く余力がありません。 ただ自宅に戻り、療養しています。 どうか見守ってください。 ふたたび仕事をしたり、みなと会ったりする力を取り戻せますように。

退院しています

昨日、退院して自宅に戻っています。 ただし体調は万全とはいかず、吐き気、お腹の張り、高熱に苦しんでいます。 せめてそのうちどれかひとつだけでも治ってくれるといいのですが。 昨日も今日も仕事を再開するなど本格的な再起動にはほど遠く、ただベッドで横になっていただけです。焦ってはいけないと言い聞かせつつ。

明日退院予定

今日退院予定でしたが、まだ病院にいます。 明日には退院予定です。 しかし体調は悪く、病状は一歩悪くなったという自覚があります。 吐き気とお腹の張りが慢性的にあり、苦しい。 点滴のほかに鼻とお腹からチューブが出ているから、見た目にもかなり痛々しいと思います。(次に僕に会う人は、引かないようにお願いします) 入院前のように普通に振る舞うことはもうできないかもしれません。長時間大きな声で喋ると吐きそうに

bottom of page